子宮頸がんが発覚し子宮を全摘出するしかなくなったサヤカ。
子宮を摘出すると当たり前だが妊娠・出産はできない。
苦渋の選択でした。
しかし、がんを切り離すには子宮を全摘出するしかありませんでした。
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子宮全摘出手術の覚悟
サヤカは頭ではわかっていました。
子宮を全摘出するしかないと。しかし、それを口にすることはとても辛いもの。
サヤカのがんの進行は比較的遅い方。けど、年齢が27という若さなため成長は早い。
時間だけが刻一刻と過ぎていく中、私は週末に帰省しては妹に寄り添うことしかできませんでした。
励ますわけでもなく、ただ一緒に居ただけでした。
私が帰省したら夜はいつも妹と寝ているのですが、電気を消して真っ暗になるとサヤカは胸の内を話してくれます。
それもただ話を聞くだけしかできませんでした。
2回目のがん受診日
2回目のがん受診日には、手術をするかどうかを決めていかなければなりませんでした。
診察室に呼ばれ、前回撮影したレントゲンを見るとがんがはっきり写っていました。
子宮を全部摘出するしか方法はないかと医師に再度確認すると、再発のリスクを0に近づけるためには子宮を全摘出するしかないとのこと。
そうなると将来的にも妊娠や出産は諦めなければならない。
子宮を残そうとしてもがん自体が大きく、抗がん剤治療も効果的ではない。そのため、がんを治療するためには手術しか方法はなかった。
診察室ではサヤカ口を閉じ、下を向いていた。きっと何かを話したら泣いてしまうからずっと下を向いて泣きたい気持ちをこらえていたのだろう。
医師の話は丁寧でわかりやすく、手術内容も詳しくはなしてくれた、そしてサヤカは子宮を全摘出することを決心した。
がんの大きさと状況
サヤカのがんは3センチほどで、よく検査をしたら周りのリンパに触れているようにあり、リンパに転移している可能性もあるとのこと。
リンパに転移があると子宮より下にある足などにも転移の可能性があり、手術の際は転移があるかないかを確かめるためにも子宮の全摘出と近くにあるリンパも全部取ることになった。
がんは3センチほどの大きさになると抗がん剤治療はあまり効果がないため、手術で切り離すしかないそうだ。
手術までの流れ
サヤカが手術を受ける日は2ヶ月後に決まった。
一刻も早く手術を受けさせたい私たち家族の気持ちとは裏腹に、2ヶ月もの間隔が空いてしまう。
もちろんその間に転移の可能性は0ではない。
がん自体も大きくなってしまうこともある。
しかし、手術までの準備もありようで、手術ができるのは2ヶ月後になるとのこと。
私たちは『お願いします』と頭を下げることしかできなかった。
貯血
手術を受けるにあたり、手術中は大量の出血がある。
輸血も可能だが、輸血をすると様々なリスクがあるため、自分の血液を貯めて手術中に使うための『貯血』を3週間毎に1回、計2回行うことが決まった。
血液を体内から大量に取り出すため、貧血にならないように鉄剤が処方された。
がんの薬はない
がんに効果的な薬はない。
点滴をして直接体内に入れる抗がん剤はがんに効果はあるが、飲み薬はない。
サヤカは体内にあるがんと共に手術まで過ごさなければならない。
ここまでのまとめ
がんが発覚し、大学病院を受診。
子宮の全摘出しか治療法がないため、子宮を全摘出することに。
手術までの期間は2ヶ月。その間に貯血を行い手術まで待つことに。
最後に
がんに関しては実際の体験談を執筆しています。
手術までの期間や治療法などは各病院や症状によって違います。
この記事では、私たち家族が実際に体験したことを書いていますので、一つの参考程度に留めてくださるようお願いします。