自分のことを良く見てほしい、悪く見られたくないと思って自分の意見を言えなかったり、行動に移せないでいたりする人は意外と多いのではないでしょうか。
昔から特に日本人は自己主張をするよりも誰かを立てることが美徳とされてきました。
そのため、自分の判断が正しいものなのか、良いことなのかわからず躊躇っている人もいると思います。一体何がここまで人を臆病にして、決断力を鈍らせているのでしょうか。
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決断力のない人の特徴
年功序列思考
学生時代から、年上の人を敬うように教育を施されてきていると思います。もちろん大切なことではありますが、一つ間違えば大きな落とし穴に落ちてしまうようなかなり曖昧な教育だとも言えます。
はき違えてはいけないのは、年上に意見してはいけないということではないということです。しかし人によっては、自分よりも実績・知識ともに上だから、先輩のいうことは聞かなくてはいけないという考えを持っています。そしてそれは社会が生み出した悪しき習慣でもあります。
自分より先に生まれただけの同じ人間です。決して相手がすべて正しいというわけではないんですよ。しかしそれをわかっていても意見や行動に移せないのは、やはり年功序列思考に少なからず影響されているのです。
現実主義者
冒険者ではない人、というのも決断力に欠けている特徴があると思います。そういった人の背景には自分の周りの人の影響力の強さも関わっていることでしょう。
例えば、歌手になりたい、美容師になりたいと自分の憧れを夢に投影して目指している人も、家族は大反対。それでも目指したいんだと言える人がどれだけいるでしょうか。決してそれほど多くはないでしょう。ここではある拘束力のある言葉が地に足つかせようとしています。
それは「頼むから、これ以上苦労させないでくれ」です。家族から言われることが多いワードだと思います。家族が現実主義であるほど、本人の決断力を鈍らせる効能があります。
自己肯定感が低い
自分は何をやってもうまくいかない。誰も応援してくれない。そんな考えに陥ると、決断することができなくなってしまい(●´ω`●)ます。失敗談が多く、成功例が少ないと気がつかないうちに自信喪失に繋がってしまいます。
決断力をつけるためには?
ではそんな決断力のない悩みをどう解決していこうという問題ですが、実はこれって自分が変わればよいという問題でもないのがネックな点です。ですがポイントとしては「変わるのはまず自分」ということです。結果的についてくるものがあれば、解決への道筋となってくるでしょう。
なりたいもの、やりたいことへの照準を定める
自分プランを明確にすることで、そのために行わなくてはならない階段の存在に気がつくと思います。何でも1階から10階までひとっとびはできません。エスカレーターや階段、エレベーターだって必ずひとつずつ階を通過していきます。それに当てはめていくのです。
段階を踏んでいく
そして自分プランを汲んで、一つ一つの課題をクリアしていきます。ここで注意なのは、飛び級をしないことです。やってきたことが無駄になることはありません。そして努力してきたことは、相手に伝える武器としては最強です。どれだけ苦労し、汗水流したかはおのずと評価されていきます。
認めてもらう
段階を踏んでいくと周囲の目も少なからず変わっていきます。それを待ちましょう。「急がば回れ」です。周囲の外壁をしっかり作れば、そう簡単に陥落されることはありません。ですがはりぼての城はすぐに壊れてしまいます。段階を踏んでいく理由は、強固な基盤作りなのです。
決断力は環境を変えて初めてついてくる
何も段取りを重ねず、根拠のないものを一体誰が認めてくれるでしょうか。夢だけでなく、企画・結婚・就活・進学……人生において決断しなくてはならない場面はたくさんあります。自分のことを思い返してみてください。
・あなたの理想には段階がありますか?
・理想を客観視したとき、無謀だと思いませんか?
・その理想を応援したいと思いますか?
この三点を考えた時、ひとつでもまだ足りないと思ったら、周囲からの理解もまだ得られないと考えた方が良いでしょう。全てを一人でこなしていこうと考えている人は、このような心配事を抱えずとも進めるのではないかと思います。しかしこの表題が気になってここまで読んでいるということは、少なからず自分自身ではどうにも……と考えている節があるのではないでしょうか。
今、「決断力に欠けているなあ」「もっと勇気を持てれば」とこれからスタートしようとしているあなたへ贈りたいのは、時に考えるより先に行動した方が良いこともあるでしょうが、尻込みをしてしまっているのであれば、自分が「大丈夫」と思えるくらい入念な準備をすることでおのずと決断力もついてくるということです。
即断力は、先がどんなに暗くとも果敢に進める人に備わっている、ある意味才能だと思います。誰にでもある力ではないでしょう。とはいえ、どこかで踏ん切りつけないといけないことでもあるので、あまり自分を追い詰めないようにしてくださいね。最後は「さあ行こう」と思えるか否かですから。