ミズクラゲの飼育方法 餌と寿命 通販で買えるの?
海に存在するミズクラゲは(水海月)は、最近ではペットとして自宅でも飼えるようになりました。
水族館でふわぁ〜ん ふわぁ〜ん と水中を柔らかく漂う姿に癒しを感じたり、ライトアップされたときの美しさからつい目を奪われた経験がある人もあるのではないでしょうか。
また、自宅をワンランクアップさせるため、さらに癒しの空間にするためにもミズクラゲを飼うのもアリだと思います。むしろストレス社会には非常にオススメです!
そこで出てくる疑問。
餌は?
飼育方法は?
どこで手に入る?
寿命は?
刺されないの?
などという出てくる様々な問題。
それをここで解決していきましょう!
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ミズクラゲとは?
鉢虫綱や旗口クラゲ目(ミズクラゲ目)、ミズクラゲ科に属するクラゲの一種です。
最近では日本近海でもよく見ることができるようになりました。
ミズクラゲは、4つの生殖腺が傘に透けて見えるため、ヨツメクラゲとも呼ばれます。
ちなみに、イツツメクラゲ、ムツメクラゲ、もあり、自然界でのミズクラゲの「目」の変異率は明らかになっていません。
ミズクラゲの寿命でどのくらい?
ミズクラゲの寿命は約8ヶ月です。
自然の海で生きているクラゲは、ミズクラゲを始め全てのクラゲの寿命が明確には分かっていません。
また、クラゲは92〜98%が水分出てきているので、死んでしまった後はカラダのほとんどが溶けてしまうと言われています。
ミズクラゲの飼育方法は?
クラゲは海水生物なので当然海水が必要になります。
定期的に海水を交換してあげましょう。
さらに、光が不足すると衰弱して死んでしまうので、長期飼育したいのならライトを設置することをおすすめします。
他にも水温や水溶液中の水素イオン濃度の変化にも弱いのでクーラー・ヒーターの設置は必須です。
水温が常に23度前後になるよう調整しましょう。水素イオン濃度も定期的に確認して一定に保たなければいけません。
自然界のクラゲは海流に身を任せて泳いでいるので、水槽内でも水流ポンプを利用して水流を作ってあげるとミズクラゲもストレスを溜めずにいる長生きできるかもしれません。
水流ポンプを使う場合は、ミズクラゲがポンプに巻き込まれないように気をつけましょう。
ミズクラゲの餌は何をあげればいい?
本来のクラゲのエサはプランクトンですので、飼育下ではラインシュリンプを与えるようにしましょう。
その際は水質の悪化には注意し、常に清潔な水を維持します。
ミズクラゲに餌をあげる頻度は?
クラゲを飼育するにあたって一番大変なのは、餌やりだと言われています。
クラゲの餌やりは、1日に数回餌を与えるようにしましょう。
1日に最低1回は餌やりすると良いとも言われていますが、美しい形をキープしながら長生きさせるためには、1日に数回餌やりをするといいと言われています。
栄養のバランスが取れるように、餌の種類を変えながら与えるのがポイントです。
ミズクラゲ幼生って?
クラゲの卵、プラヌラは親クラゲから離れると、海の底に落ちていき、石などに付着します。
付着する場所を見つけたプラヌラは、イソギンチャクのように触角のようなものを次々と伸ばしポリプといわれる姿を変えます。
そしてそのまま、水中を漂う微生物を食べて成長していきます。
ポリプから根を出し、さらにポリプが分裂することもあります。
その他、付着したプラヌラからポリプの状態を飛ばして、直接クラゲであるエフィラになることもあります。
また、成長したポリプにくびれがいくつもでき、それぞれが小さなクラゲ、エフィラになることも。
くらげはひとつの受精卵から、またいくつものクラゲが産まれることができます。
ミズクラゲを始め、クラゲには性別がない!?
ストロビラまでは、性別のない無性生物です。
冬に産まれたクラゲは、春には子供のクラゲに育ちます。そして夏から秋にかけてさらに成長し、その冬には親クラゲとなり、卵を産むのです。
生涯で無性生殖と有性生殖、両方おこないます。
ミズクラゲの繁殖方法
クラゲの繁殖方法には、「有性生殖」と「無性生殖」の2種類があります。
ミズクラゲの有性生殖について
有性生殖とは、オスとメスとで繁殖する方法で、繁殖の際にはそれぞれが「卵」と「精子」を作ります。
オスが精子を出し、メスがその精子を体に取り込みます。
ちなみに、ミズクラゲの繁殖期は冬から初夏で結構長い期間あり、生殖腺の色はオスの場合は紫っぽく、メスの場合は茶色っぽいのが特徴です。
クラゲの無性生殖
1つの個体が単独で新しい個体を形成する方法である無性生殖能力が非常に高いミズクラゲ。
オスとメスがわざわざ出会って繁殖する必要がないので、スピーディに仲間を増やすことができます。
ミズクラゲに毒はあるの?
クラゲを飼うとなるとやっぱり心配になってくるのが「毒」ですよね!
ミズクラゲにも毒はありますが、他のクラゲと比べて毒性は非常に弱いです。
また、ミズクラゲの持つ刺胞毒に刺されたとしてもほとんど痛みは感じませんが、角質が薄い部分に触れると多少痛みが伴う事もあります。
ミズクラゲに万が一刺されたときの対処法
ミズクラゲに刺される事で、大事に至ることはめったにありませんが、万が一ということもあります。
しかし、やはり刺されると不安になりますよね。そんなときのために刺されたときの対処法を知っておくようにしましょう。
患部をこすらない
刺された箇所を酢やアルコールをかけるいいと聞きますが、時には毒の発射を促してしまうので、酢やアルコールは使用しないようにしましょう。
薬を塗る
炎症を起こしている個所を冷やすことで、かゆみや痛みを抑えることができますが、もし症状が続く場合は、抗ヒスタミンやステロイドが配合されている薬を塗りましょう。
ショック症状が疑われるときは早めに受診する
急にくしゃみや鼻水が止まらなくなったり、呼吸困難や全身じん麻疹といった症状が次々に現れたら、アナフィラキシーショックの可能性があります。
躊躇せずすぐに病院を受診しましょう。
ミズクラゲの値段っていくらくらいするの?
販売店によっても異なりますが、ミズクラゲのメデューサ(2〜3cm)は1匹1000円~2000円ほどで販売されることが多いです。
ただ、これから人気が上がれば手に入れることが難しくなったり、入荷待ちになることもあるでしょう。もしかすると値段が高くなることも考えられます。
ミズクラゲは通販でも販売されているの?
通販でも購入可能です。
大型・小型のインテリア水槽のレンタル・リースとアクリル水槽の通信販売のキィーズ
現在はこちらのサイトで販売されています。
いつころの入荷になるのかなどはお問い合わせをしてみたほうがよいでしょう。
また、「専門店」のほうがアフターフォローやわからないことを聞いても親切丁寧に教えてくれそうですね。
ミズクラゲを飼育する上でかかる費用
初期費用
ミズクラゲ
1匹2000円~2500円前後
水槽
約2000円
天然海水
約3000円
エアポンプ
約1000円
ヒーター
約1000円
スポイト
専用のものだと約1000円
バケツなどの容器
水槽を掃除するときなどに一時的にミズクラゲを入れておく容器です。
大きいものだと2000円くらい。100均ものもでも問題はなさそうです。
おたま
水換え時にクラゲを移すものです。こちらも100均でも問題はないでしょう。
比重計
約1000円
水温系
約300円
水槽用ライト
約2000円
これらを揃えようとすると全部で1万円は超えてしまいます。
また、飼育するクラゲの大きさや数によっても水槽の大きさが変わったりなどもするのでそれなりに費用が掛かってきます。
ミズクラゲセットと比較するとお得なのはどっち?
便利なクラゲ専用の飼育セットも販売されていますが、価格は高めに感じられるかもしれません。
セットの内容は、
- ポンプ
- 照明
- 海水のもと
- 比重計
- バクテリア
- ろ材
- エアチューブ
このようにクラゲの飼育の必需品が揃ったセットで価格は24800円と高いですが、わざわざ1つずつ自分で選んで買うのが面倒だったり、全くわからない状態から始めるからなにを買えばいいのかわからない!というような人におすすめです。
ミズクラゲは食べることができる?
中華料理でよく使われるクラゲは、エチゼンクラゲやヒゼンクラゲですが、「だったらミズクラゲもたべれるんじゃない?」と思います。現に私も思いました!
実は、ミズクラゲは食べることはできるようなのですが、中華料理で使われるコリコリとした食感と違って、ミズクラゲは柔らかめだそうです。
ただミズクラゲの場合、下処理が非常に大変です。
まず、ミズクラゲを真水につけてヌメリをとるとり、ミョウバンを5%混ぜた塩で15時間ほどかけて水を抜きをします。
その後出てきた水を捨てさらに5時間ほどかけて水抜きをすします。
なんとも時間がかかる下処理。食べるのは一瞬なのに、そこを考えると悲しくなるとともに、「なら食べなくていっか。」となってしまいそうですね。
まとめ
ミズクラゲのことをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
もっとオシャレ感を出したいならば、
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ふわりと水中をただよう透明でかわいらしいミズクラゲとLEDライトが演出するその空間は、きっとあなたの癒しと安らぎをあたえすでしょう。
「ペット、何か飼ってる?」
という何気ない友人や知人の一言に
「ん?私?ミズクラゲ飼ってるよ」
と鼻を高々にして言えることも可能になります☆クラゲがペットって、なんだかおしゃれなイメージがあります。