カンヌの魂ペンション部門に選出された映画、「寝ても覚めても」。
9/1公開で、東出昌大さんが一人二役に挑戦することで話題の映画です。
原作やあらすじ、内容、主題歌について、調べてみましょう。
寝ても覚めてもの原作は?
『ラスト30ページ間で起こることは、生涯忘れることができない』
これは、柴崎友香著の小説「寝ても覚めても」の帯や裏表紙のあらすじに書かれている一文です。
「寝ても覚めても」は、柴崎友香が2010年に発表した長編小説で、第32回野間文芸新人賞を受賞した作品です。
朝子の目に映る景色をつぶさに描き出し、2人のそっくりな顔の男性の間でゆれる恋心を細やかに表現した、柴崎友香を代表する小説です。
|
寝ても覚めてものあらすじと内容
数々の話題作に立て続けに出演し続け活躍している東出昌大が主演を務め、オーディションで役を勝ち取った唐田えりかがヒロインを務めます。
ヒロインは、泉谷朝子という名の22歳の女性です。
大阪で会社員になったばかりの迫は、鳥居麦という青年と恋に落ちます。
まさに、寝ても覚めても麦を思う日々。
ただ、麦にはふらりと姿を消すくせがありました。それでも数日経てば朝子の元に戻ってくるのです。
麦の存在を心配に思い、帰ってくる麦の姿を見て涙するたび、朝子は麦への想いを深めていきます。
その朝子の恋へののめり込み方が、ハラハラとさせつつ怒涛の結末へ向かっていくのです。
そんなある日、麦は上海に行くと言って出掛けたきり、そのまま姿を消しました。
待っても待っても帰ってこない麦に、朝子はやがて、彼はもう帰ってこないものなのだと諦めることにします。
麦への想いを断ち切るために東京へと引っ越した朝子は、仕事や人間関係も良好に、忙しく穏やかな日々を送れるようになっていました。
しかしある日、朝子は麦に生き写しのようにそっくりの青年、丸子亮平と出会います。
あまり似ているので本人かと尋ねますが、年齢も違い、全くの別人だということが分かります。
はじめは、麦ではないのだからと動揺する心を落ち着けようと、亮平を朝子は避けるようになります。しかし、ふとしたことがきっかけで、急速に亮平と親しくなることになります。
亮平と恋愛関係になり、朝子は安心感に包まれ、麦は過去の人として心の奥にしまい込むのでした。
ここから先は、小説の『ラスト30ページ間で起こることは、生涯忘れることができない』のキャッチコピーで起きることです。
この先の衝撃の結末は、どうぞ映画館で、ご自身の目で確かめてみてください。
寝ても覚めてもの主題歌と歌手・歌詞は?
主題歌を歌うのはtofubeats。初の映画音楽の書下ろしです。
タイトルは「River」に決定。予告でも聴くことができる主題歌は、tofubeatsさんにしか表現できないセンチメンタルな音に仕上がっています。
tofubeatsが手がけた主題歌が、どのように作品を彩るのかにも注目したいところですね。
|