ようやく職場の人と打ち解けられたところで悩むのは仕事のことではないでしょうか。
アルバイト経験のある人も、就職してみると行き詰まることがあるようですが、同じように社会に出ているというのに、この違いは一体何なのでしょうか。
そして、仕事をしっかり覚えるための極意を考えていきましょう。
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アルバイト正社員の意識の違いとは
アルバイトでの働き方
正社員とアルバイトでは、実は働くこと自体に違いがあるということにお気づきでしょうか。
アルバイトでは決められた仕事を、不特定多数の人が行います。
そして特にそれ以上のことは求められないことが多いです。
例えばコンビニ店員。
例えばカラオケ店員。
例えばスーパーのレジ係。
どれをとっても、自分が与えられた仕事をそれ通りにこなす世界です。
そしてそこでのミスは本人に大きく影響しないことが多いです。
お客様を不快にさせてしまったとしても、その人が次いつ来るかは解りません。
だから本人への謝罪も大体は行われることがありません(例外はありますが…)。
全てその後の尻拭いをするのが、雇い主である店長や本社の人間になることが多いのが特徴だと言えます。
正社員での働き方
一方では正社員ですが、こちらはそう単純な話ではありません。
一つのプロジェクトのために、多くの人が携わるとなると、分担をして完遂を目指していきます。
そのために他者とは異なる仕事を与えられることがよくあります。
そしてよりクオリティを求め、個々が高みを目指そうとしていきます。
この中で一人がミスをしてしまうと、全体に大きく影響し、会社の利益、クライアントへの信用問題にも発展します。
一人が脱線してしまうと、困ってしまう人の数は計り知れません。
これは謝らなくてはならないことです。
上司と共に相手先を訪問することもあるでしょう。
ですが本人も出向いて相手先に謝罪をすることでしょう。ここでクライアントとの縁が切れてしまっては、会社の業績にも関わりますから、個人だけの問題にはとどまらなくなってしまいます。
意識の違い
これだけを見ても、全く意識が違ってくるのではないでしょうか。
学校でもグループワークの場面などで、連帯責任だと聞かされる人もいると思います。
それは正社員として働くことに必要不可欠な問題なのです。
仕事を覚えられない人の特徴
ところで、アルバイトと正社員の違いを考えてきましたが、仮にアルバイトで十分活躍してきた人が会社では仕事を覚えられないといことがあるのでしょうか。
あります!それもアルバイトと正社員の違いになってきます。
臨機応変性がない
常に同じ仕事をやっていればよいわけではありません。
そして働く空間がたとえ同じだったとしても、クライアントによっては、同じ対応をしていればよいというわけではありません。
その人の性格や立場に合わせて、こちらも対応を考えていかなくてはなりません。
コンビニ店員を想像してみてください。
スパゲッティを皆さんは箸で食べるでしょうか、フォークで食べるでしょうか。大体レストランでもフォークの用意はされていますよね。箸で食べた経験のない人は、ここでフォークを入れます。
しかしお客様が本当は箸で食べたかったのだとしたら、後で箸が無くて落胆するのは想像がつくのではないでしょうか。
最近では「お箸をご利用ですか、フォークをご利用ですか」と尋ねる場所も多いようですが、何度か箸が無くて人から貰った覚えがあります。ちなみに筆者は箸派です(笑)
これを学んで箸とフォークを両方入れるなどして工夫するようになりますが、シチュエーションは具沢山スープなども考えられます。
この場合、箸とスプーン、どちらが良いでしょうね。
応用が利かないということは、仕事の内容、意味を理解していないということ=仕事を覚えられないということになります。
言われたことしかやらない
上記に似ていますが、指示待ちのことも含みます。
言われたことしかやらない=言われなきゃやらないという人が職場にもいるのではないでしょうか。常に受動的でいると、意欲的な人に比べて仕事を覚えるスピードが遅くなります。
人間、自分の好きなもの、趣味に対する情熱や知識欲が膨らむのに対し、苦手なもの、嫌いなものの情報はシャットアウトする傾向があります。
はじめから「仕事だるいな」といった気持ちで臨んでいると、それは嫌なことになり、自然と情報を受け付けなくなってしまうのです。
考えない
仕事は暗記しても覚えたことにはなりません。
これは勉強などでも同じことが言えるはずです。なぜそうしなくてはならなかったのか、そうした方が良いのかといった「なぜ」に貪欲になり、考えるようにしましょう。
仕事を覚えるために心掛けたいこと
能動的になる
先ほどは受動的だと仕事を覚えないと述べましたが、つまり逆のことをするだけで仕事の飲み込みに変化があるはずです。当然、説明されて考えても分からないことはあるでしょう。そういう時は「なぜですか?」と尋ねてみてください。意欲的な人には「お、こいつやる気あるな」と感じ、上司も教えたくなります。
責任感を持つ
与えられた仕事をこなすということは、自分が周りに「私はこれだけ信頼できますよ」と無意識ながら発信しているということです。
責任を持って、ひとつの仕事を完遂することで、「この人に頼めば、ちゃんとこなしてくれる」と感じてもらえるようになります。
そのやり甲斐に気がつくことが出来れば、それは意識改革の成功であり、仕事を覚えられるようになります。
人には承認欲求が少なからずありますから、欲求を満たす道の最中に仕事を覚えるプロセスがあるのです。
まとめ
受動の体勢は、自分を保護している表れでもあります。
能動的に動いて失敗した時のシチュエーションの方が先んじているのではないでしょうか。
しかし、仕事は自分がやる気にならなければ覚えられるものではないのです。
就活が思うようにうまくいかず、残念ながら第一志望の企業に入れなかった人もいることでしょう。
ですがそれを理由になあなあな仕事をして良いわけではありませんし、企業に迷惑をかけて良いことにもなりません。
雇ってくださったことが何よりの幸せです。
そしてそこで何かを成しえなければ、残念ながらこれからも同じ道を辿ることになるでしょう。
仕事が覚えられるかどうかは、自分自身の心持ち一つです。是非最大限の力を発揮し、社会に貢献してくださいね。